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身原病院

生理に関すること/不正出血

生理に関すること/不正出血

生理が来たり来なかったりします。

月経不順や無月経ですね。
月経不順や無月経の原因は多岐に渡ります。病気ではないですが、「月経が来ない」という時にまず確認しなければいけないのは「妊娠していないかどうか」です。
不規則な月経がちょこちょこあって何だか変だな、と思って婦人科を受診したら、すでに妊娠5ヶ月だったというケースも、婦人科ではそう珍しくありません。
全く性交渉をしていないという人以外は、月経が予定通りに来なかったらまず妊娠検査薬などを使って、妊娠反応を調べてください。

原因
もっとも多いのは「ホルモンのアンバランス」
そもそもホルモンバランスとは?・・月経がきちんと来るためには、脳から卵巣へ「女性ホルモンを出しなさい」という命令が出て、その命令を受けた卵巣が卵を育てて女性ホルモンをきちんと出す必要があります。この脳→卵巣→子宮の連携がうまくとれないとホルモンのバランスが崩れ排卵がおこらないなどの原因をもたらし月経不順となります。精神的なストレスや無理なダイエット、不規則な生活でもホルモンバランスは崩れることがあります。
これ以外に
●下垂体の機能の異常→下垂体腫瘍、高プロラクチン血症
●卵巣の異常→多嚢胞性卵巣(PCO)、卵巣嚢腫
●甲状腺機能亢進症、低下症
●薬の副作用
などがあります。

検査・診断
超音波検査で子宮や卵巣そのものに異常が無いかどうかを確認し、血液検査でホルモンの状態をチェックをします。
検査 診断

治療
ストレスをためない、無理なダイエットや偏った食生活を改善させることがまず第一です。
病気の場合はその病気に対する治療をします。月経不順の程度にもよりますがホルモン剤や漢方薬などで治療することが一般的です。まずは一度受診してみてください。

生理の量がものすごく多いんです…

「過多月経」の可能性があります。
ナプキンが1時間ももたなかったり、多い日用のナプキンでももれてしまうほど出血量で、レバーの様な塊がたくさん出ることがある方は「過多月経」の可能性があります。原因は様々ですが、原因となる疾患が存在する器質性過多月経と、原因となる疾患が存在しない機能性過多月経にわけることができます。

原因
機能性過多月経とは若い女性に多く、ホルモンのはたらきが整ってないためにおこります。器質性過多月経とは子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、子宮体がんなどが原因で起こります。
いずれにしても、原因となる病気がないかどうか、内診や超音波で確認する必要がありますので、婦人科を受診しましょう。

検査 診断
治療
過多月経の原因となる病気がある場合にはその病気の治療を行います。同時に貧血になっていることもありますので血液検査で調べ必要ならば貧血の治療も行います。

生理痛がものすごくひどいんです…

「月経困難症」かもしれません。
軽度の月経痛は成熟女性の70~80%にみられるもので、日常生活に支障をきたす場合に月経困難症といいます。

原因
月経困難症を引きおこす原因は大きく二つに分けることができます。
【器質性月経困難症】
何らかの病気があって引きおこされる月経困難症のことをいい、代表的な病気としては、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫などがあります。最近では若年者のクラミジア感染症、骨盤内炎症疾患などによる骨盤内癒着が原因となっているケースが増えています。
その他、子宮内に異物が残っている場合、子宮奇形などのケースもあります。
器質性月経困難症の場合は、原因疾患を治療します。

【機能性月経困難症】
とくに原因となる病気がないのにおこる月経困難症のことをいい、排卵性月経に伴っておこることが多く、思春期の女性に多くみられます。

検査・診断
原因となる病気がないか調べる必要があるので内診、超音波検査などをします。痛み止めが効きにくく症状が重い場合は我慢しないで婦人科を受診しましょう。
また冷え性や血液循環が悪い人に起こりやすいので適度な運動、バランスのよい食事、ぬるい目のお風呂にゆっくりつかるなどして体の内からの改善をはかりましょう。

診断
治療
症状の緩和をはかるために、鎮痛剤投与などの対症療法、漢方療法、ピルの投与などがおこなわれます。

生理前にイライラします。体がだるかったり、むくんだりします。

「月経前症候群(PMS)」の可能性があります。
月経前になると、「イライラする」「気分が沈んでしまう」「からだの具合が悪くなる」「胸がはってくる」「ひどくむくむ」というような症状は、 女性の約80%の方が経験していると言われています。 このような、排卵から月経開始までの時期に現れる身体的・精神的不快な症状を総じて、月経前症候群(PMS)といいます。PMSは、月経の周期ごとに反復して現れるのですから、非常にわずらわしいものでもあり、 また、症状の度合いも個人差が激しく、症状が現れても、それほど気にならない程度の人もいれば、 逆に日常生活でさえも困難になってしまう人もいます。 このように極端に重度の症状が現れるものを月経前不機嫌性障害(PMDD)といい、 PMSの症状を訴える女性のうち、約5%の方は、適切な治療が必要であるとされています。

治療
月経前症候群は、ストレスや生活習慣、冷えなども多く関係していますが、これらを改善しても症状が改善しない場合は治療をする場合もあります。
治療薬としては,避妊目的に使われている経口避妊薬(低用量ピル)や漢方薬が効果的です。
そのほかの治療方法としては精神的な症状が強い患者さんには軽い安定剤のようなお薬も効果があります。これらの薬は症状によって医師と相談して決めていただきます。

生理日じゃないのに、出血があるんですが…。

不正(性器)出血かもしれません。
不正出血を起こす病気はたくさんあります。原因も様々です。
1.炎症によるもの
病原菌の感染、老人性膣炎、子宮内膜炎など
2.ホルモン異常によるもの
卵巣機能不全、月経異常など
3.良性の腫瘍
子宮頸部または内膜のポリープ、子宮筋腫など
4.子宮腟部びらん
若い女性では一般的に見られる状態ですので、病気とはいえませんが子宮頸がんの初期のこともありますので注意が必要です。
5.悪性の腫瘍
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣腫瘍、子宮肉腫、腟がんなど
6.妊娠に関連するもの
流産、異所性妊娠など

治療
腟の中に薬を入れ軟膏を塗るだけです。
毎日入れるか、週1回程度にするかは本人の来院できる状況に合わせて治療します。カンジダの種類によっては治りにくいものもあり、又、糖尿病やステロイドを服用している方は持に治りにくいことが知られております。体調を維持し再発しないようにしてください。