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身原病院

オスカー検査(初期胎児ドック)

オスカー検査(初期胎児ドック)

オスカー検査とは
検査について
スマホで画像確認
検査の要素
対象となる方
胎児ドックの費用
リスク、副作用
問診票

 

オスカー検査( 初期胎児ドック ) とは?

オスカー検査(初期胎児ドック)とは、超音波検査による形態異常の確認と採血による染色体異常について確認をする検査です。

超音波検査においては、むくみ(NTと呼ばれています)と胎児の形態異常が無いかなどを診ています。 染色体異常については、赤ちゃんのダウン症、18トリソミー、13トリソミーという代表的な染色体異常の3つのリスク評価を行います。

従来、赤ちゃんの染色体異常や胎児病のリスクについては、羊水検査またはクアトロ検査を用いておりました。しかし羊水検査は危険性がやや高く、また結果が出るのに早くても19週目頃となるため、もっと早くに結果を知りたい方は検査を受けるべきか頭を悩ませることがよくありました。 クアトロ検査は妊娠15週目以降でないと受けることができず、また結果に約2週間かかるため、最短で17週以降でないと結果がでません。

そこで妊娠初期の不安な思いを抱える妊婦さんにとって、より確実でより安全な検査であるオスカー検査(初期胎児ドック)を行っております。 この胎児初期超音波検査と特殊な血液検査の組み合わせ検査によって、クアトロ検査よりも正確に(ダウン症の検出率は90%以上)、かつ安全な検査ができます。

また2023年10月より、身原病院でもNIPTを導入致しました。こちらは採決による染色体異常・遺伝子変異のみを確認する検査となっており、オスカー検査(初期胎児ドック)のNT資格取得者における形態異常の超音波検査をご希望の方は、オスカー検査(初期胎児ドック)をご相談下さい。

オスカー検査(胎児ドック)の検査について

オスカー検査(初期胎児ドックは、イギリス胎児医学財団(FMF)から広まっているものです。
イギリス胎児医学財団(FMF)の試験に合格したNT資格取得者(当院には3人在籍)が計測したNT(Nuchal translucency,胎児の首のむくみ)、ママの年齢、赤ちゃんの大きさ、赤ちゃんの脈の速さ、2つの血清マーカーの5つを組合せて、その評価で高リスクの患者さんには速やかに絨毛検査のオプションを選択できるようにしております。
この検査の素晴らしい点は、検査結果が2日でわかること(クアトロ検査は約2週間、羊水検査は約3週間)、危険性がないのにクアトロ検査より信頼性が高い(90%以上)ことです。

オスカー検査(初期胎児ドッグ)の画像

オスカー検査(初期胎児ドック)の検査には、高性能な超音波検査装置が必要なことから、身原病院の超音波診断装置は常に最新バージョンにアップグレードして、胎児を確認させて頂いております。
(写真:赤ちゃんの首のむくみ(NT))

スマホで4Dエコー画像確認

診察で録画した4Dエコーの画像や動画が、お持ちのスマートフォン、タブレッド、パソコンで確認頂くことができます。またshare機能があり、共有された画像や動画は、家族や友人、SNSなどに共有することもできます。

Tricefy(トライスファイ)という医用画像クラウドシステムで、第三者による通信内容の盗み見や改ざんを防ぐためのネットワークのトンネリング技術を使い一方向でのデータ転送を行います。パブリッククラウド業界リーダーシップのAmazonWebServiceで、日本国内にサーバーを保有しており、IDとパスワードによるアカウント制御と二段階認証による安全なアクセスのシステムです。

検査の要素

オスカー検査(初期胎児ドック)の検査の要素は次の3つになります。

1.母体年齢
やはり高齢になればなるほど染色体異常やその他の胎児病のリスクが増加するためです。

2.胎児超音波
妊娠11~13週における胎児の後頸部の浮腫(NT)と胎児心拍の測定を基本として行います。ここで勘違いしないでいただきたいのは、NTが厚い=染色体の異常がある訳ではありません。逆にNTが薄くても染色体異常のことはありますし、厚くても80%以上の赤ちゃんが正常の染色体をもって生まれてきます。あくまで他の検査と組み合わせて判断するということがとても重要になるということをご理解していただきたいと思います。

3.初期ママ血清マーカー
妊娠初期のママの血液中のPAPP-A, freeβhCGというマーカーを調べます。この検査ができる検査所は日本では1カ所のみで、2012年3月より稼働しました。当院産婦人科ではいち早くその研究所と連携を取り、血液検査を依頼する形をとっております。

この①~③による組み合わせ検査はオスカー検査(OSCAR:One-Stop Clinic for Assesment Of Risk)とも呼ばれ、初めて聞かれる方も多いと思いますが海外ではイギリス・フランス・香港をはじめ、諸外国で妊娠初期リスクをこのオスカー検査(初期胎児ドック)を用いて行っている国が数多くあります。日本は残念ながら、この分野では出遅れていると思っております。

このオスカー検査(初期胎児ドック)を受けて高リスクと判断された患者さんは、絨毛検査もしくは羊水検査を行い、お急ぎの場合は1週間以内にダウン症・18トリソミー・13トリソミーといった染色体異常がQF-PCR法という正確性の高い診断で判定されることになります。勿論、それ以外の染色体異常に関しては、絨毛検査もしくは羊水検査で約3週間強後に判明します。

身原病院のオスカー検査(初期胎児ドック)を希望される場合は、11週~13週の時期までに産婦人科の予約をおとりください(身原病院では、Oscar検査の有資格者が検査します)。できれば、妊娠12週に検査いただくのがベストです。

対象となる方

妊婦11週~13週までの方で35歳以上の高齢妊婦の方、染色体異常の子の出産歴のある方、不安はあるが羊水検査までは…と考えている方など。
35歳未満の方でも検査はできます。

多胎妊娠の方は、検査ができません。
体外受精でのご妊娠の方は採卵日と移植日を当日お教えください。
胎児の大きさにより制限があります。
11週前半または13週後半の方はご相談ください。

オスカー検査の費用について

オスカー検査の費用 身原病院で分娩予約された方
 38,500円(税込)
身原病院で分娩予約されていない方
 44,000円(税込)

リスク・副作用について

オスカー検査(初期胎児ドック)は、超音波検査と採血を行うのみのため、母子の健康に与えるリスクは殆どありません。
採血を行うため、腕に注射をする際に多少の痛みは感じるかもしれませんが、体にとって大きな影響を与えることはありません。
初期胎児ドッグは、母子ともにリスクを気にせずに安心頂いて検査を受けることができます。
また採血での副作用としては、針を刺されるという不安から迷走神経が刺激されて脈が遅くなり末梢血管の緊張が緩んで血圧が低下する方がおられます。その他には、血圧低下、徐脈、気分不良、吐き気、失神といった症状があり、不安や緊張、睡眠不足や空腹などが誘引となって起こることがあります。採血で気分不良のご経験がある方は、あらかじめお申し出ください。

問診票

事前に問診票を記入して持参頂ければ幸いです。問診票は、以下よりダウンロードください。

 

 

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