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恵まれた医療サービス-イギリス
出産に関する豆知識 ~世界各国の出産事情~
ヨーロッパの伝統国、イギリス。
日本の2/3程度の国土(※1)に、6,000万人ちょっと(※2)の人口を擁するイギリスとは、太平洋戦争時に戦火を交えた悲しい歴史を持つものの、現在は同じ先進諸国の一員として友好的な関係にある国の一つです。
イギリスは「ゆりかごから墓場まで」という言葉でも知られる社会福祉政策を実現した国です。国民なら誰でも「産まれる」時から「死ぬ」時まで分け隔て無く、国が提供する医療システムの恩恵を享受できる。ただこの一見素晴らしい政策もその膨大なコストから、国の財政破綻を招き、現在はその再構築中となっています。
医療サービスは、ナショナルヘルスサービスと呼ばれる、国の機関が提供しており、医療費は全て国が負担します。もちろん出産も費用無し。日本より遥かに恵まれたシステムです。
そしてこの医療サービスは、旅行者にも適用されます。もちろん、合法的な旅行者を対象にですけどね。それでも日本と比べた場合に、驚くほど恵まれたシステムですね。
出産に関しては、他国の例でもありましたが、助産師の役割が大きく、医師との棲み分けがハッキリしています。すなわち、問題のない限りは助産師が面倒を見てくれ、何か問題が起きた時に医師が対応してくれるのです。
日本と比べて役割の大きい助産師は、イギリスでは大学に設置されている3~4年のコースで学びます。日本の助産師が看護師+α的なところがあることを考えると、イギリスの助産師はそれ自体で独立した職業と言えます。
医療事故に世間の関心が集まるご時世、こうした専門性に特化した医師と助産師の役割分担を日本も真剣に考える時期に来ているのかもしれません。
※1・・・その国土の大半が丘陵地と平原であるため、可住地面積は日本の倍近い
※2・・・2008年の統計で6,150万人ほど

