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若すぎる出産―エチオピア

出産に関する豆知識 ~世界各国の出産事情~


エチオピアはアフリカ北東に位置する内陸国で、総面積は日本の約3倍、多くの人は首都アディスアベバがある西部の高地に住んでいます。
1964年東京オリンピック、男子マラソンのアベベ選手が金メダル、1996年アトランタ五輪女子マラソン金メダリストのファツマ・ロバ選手、最近では、1月に開催された「2010年大阪国際女子マラソン」アマネ・ゴベナ(27歳)選手が優勝など陸上大国でもあります。

エチオピアでは、産婦人科の介助の元で出産できるのはとても少なく6%程度です。村には病院、産婦人科医、助産師さんはおらず、知識や技術のない身内の介助で自宅の土間や家畜小屋、暗い納屋で出産するのが普通に行われています。そんな不衛生な場所で自力分娩、適切な処置も受けることができなく、亡くなってしまう妊産婦や赤ちゃんが多いのが現状です。


また、10代前半で結婚、出産をする女性も少なくありません。骨盤が未発達、栄養不良など未熟な体では、分娩に何日もかかり死産や後遺症で苦しむ事となるのです。帝王切開するなど病院での処置を受ける事が気軽にできればいいのですが。


産科フィスチュラ(※1)という病気をご存知ですか?
激しい難産など出産時のトラブルで膣や直腸、膀胱の間の壁に孔(あな)が開き糞尿漏、歩行困難など生じる病気です。エチオピア女性の多くがこの後遺症に悩まされています。

無料で手術を施術する非営利の病院、アディスアベバ・フィスチュラホスピタルでは、手術により約90%の確率で治癒、成果が出ています。しかし、まだまだこのような病院は少ないと言えるでしょう。


日本のように産婦人科医や助産師の介助で出産できる環境では、この産科フィスチュラを耳にすることはないと思います。
早くエチオピアでも医療環境が整備されることを望んでおります。



(※1)・・・治療費約300ドル。(国連人口基金発表)
世界中に推定200万人の罹患者。(世界保健機構(WHOによる)