絨毛検査
当院産婦人科では初期胎児ドック(出生前診断)で異常が出た場合の対応として以前より行っている羊水検査に加え、絨毛検査も選択できるようになりました。
絨毛検査とは、出生前診断のひとつで簡単にいうと胎児の組織の一部を取り、その染色体や遺伝子を調べる検査です。羊水検査と混同することがありますが、検査する時期、採取部位などが異なります。
絨毛検査の概要
適した週数
妊娠12~14週
方法
お母さんのお腹に絨毛検査専用の針をさし、絨毛(じゅうもう)という赤ちゃんの胎盤になる前の組織を採取します。
※当日の採血で感染兆候があったり、絨毛の位置が取りづらい場合は再検査とさせていただきます。
対象
妊娠初期ドックでリスクが高いと出た場合
※原則初期ドックをせずに絨毛検査のみを受けることはできません。初期ドックを受け検査結果の説明を受けたのち、医師との相談で絨毛検査を受けるかどうかを決めていただきます。
費用 | 159,500円(税込) ※絨毛採取費用・検査輸送・検査料金・抗生物質・ドップラーの費用すべて込み) |
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羊水検査との違い
羊水検査は胎児の羊水を採取しますので、十分羊水の多くなった安定期となる妊娠16-17週になってから検査をして、最終結果が出るのは18~19週になります。絨毛検査では、検査後2~3日でQF-PCR法という方法によりダウン症や18トリソミー、13トリソミーなどの異常についての結果が出ることになり、最終的には染色体検査結果は約2~3週間後の14~15週にわかります。
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絨毛検査 | 羊水検査 | |
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検査時期 | 11~14週 | 15週以降 |
穿刺部位 | 母胎腹壁 | 母胎腹壁 |
検体採取部位 | 絨毛内 | 羊水腔内 |
穿刺針の太さ | 18~20ゲージ | 23~25ゲージ |
局所麻酔 | 要 | 不要 |
胎児との接触の可能性 | なし | あり |
流産リスク | 1.0%未満 | 1.0%未満 |
胎盤(絨毛)限局性モザイク(CPM) | 1/100 | ほとんどなし |