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身原病院

骨盤底(こつばんてい)

骨盤底(こつばんてい)は、骨盤骨の底の方にハンモックのようにして骨盤内にある子宮、膀胱、直腸をのせています。筋肉や線維組織からできていて、出産を迎える女性にとって非常に重要な役割がある筋肉です。
日頃はしっかり閉じていますが、排尿時、排便時、出産時など必要時に緩んで通路となる優れた機能を持っています。

妊娠中は、妊娠週数が進んでいくと共に胎児による子宮骨盤底の圧迫が増大していきます。
分娩時には、骨盤底(こつばんてい)はいっぱいに開き胎児の産道となります。その為に骨盤底(こつばんてい)の筋肉や線維組織は損傷を受け、ダメージを受けた骨盤底(こつばんてい)の筋肉がゆるみ尿もれを起こしやすくなります。
骨盤底(こつばんてい)の損傷の負担を少なくする事が大切で、妊娠中から血圧上昇や体重増加は避けるよう体調管理をしてください。

出産後の骨盤底(こつばんてい)の損傷は人によりさまざまですが、十分に体を休める事で骨盤底(こつばんてい)は回復していきます。
出産後2~3ヶ月で緩んだ骨盤底(こつばんてい)も回復し尿もれも収まってくるでしょう。

この記事を監修した人
濱崎温美(ATSUMI HAMAZAKI)

産婦人科専門医で医療法人倖生会身原病院 医師
専門医:公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、母体保護法指定医師、麻薬施用者、日本産科婦人科遺伝診療学会認定